「メディシノバ社(4875)が、昨日、アメリカ特許庁から、「塩素ガス誘発性
急性呼吸窮迫症候群を適応とする特許」を取得したと開示されました。」
■同社はアメリカのBARDA(アメリカ生物医学先端研究開発局)と、
塩素ガスの吸入による急性呼吸窮迫症候群対応の研究を委託されていました。
同研究は昨年終了し、良好な結果を示しています。
同社のMN-166を活用した治験でしたが、この良好な結果をもとにして、国家備蓄と
して採用されるためにどういう手順を採るか、などについて、上半期中にFDAと
打合せを開示する、という事はすでに開示されています。
昨日の「特許取得」の開示は、この、FDAとの打ち合わせが円滑に進行する
ための必要条件を取得したという事だと考えます。
■同社株は下値を切り上げつつありますが、まだ売り上げも少なく、株価も
低位に甘んじています。
ナスダック市場でも、利益の無いバイオベンチャー株に対しては、物色が低調
になっています。
今回の特許取得は、FDAとの打ち合わせを進める大きな一歩となると想定して
います。
今年同社は、この数年来治験を継続していた「ALS」対応の治験の中間解析も
行われるとされています。
愈々株価が本格的に評価されるタイミングが近づいていると考えています。