「市場の目「配当権利付き」(2025.09.25)」

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落。
国債金利の高止まりで、株式を買い進む力が棄損しています。

日本市場は、短期筋の仕掛けが継続しています。
小幅ですが堅調な上昇持続です。」

■アメリカの経済指標は、予算削減で、信頼度がいささか下落して
います。
とはいえ、小売売上高などの伸び率は堅実です。あたかも、個人消費
が落ちていないようにも見えます。
しかし、この数字には、関税がそのまま上乗せされています。
前年比、で見ると数字は上伸していますが、関税を除いた伸び率は
さほどではないと想定しています。

統計数字の信頼度の低下で、株式市場には、指標が見えなくなりつつあります。

FRBが指し示している「金利引き下げ」の流れは変わらないと考えます。

現状のニューヨーク市場は、「はしゃぎすぎた」債券投資家の整理による
国債金利の落ち着きがカギになると考えています。

■日本市場は、海外投機筋の締め上げで、「空売り」筋「売り方」が締め上げ
られています。

個人投資家の「売り」の含み損失は、拡大しています。
信用取引であれば、担保切れと同時に、売り方は減少しますが、投資信託
などの売り方は、どこで買い戻すかがポイントです。

この買戻しが相場を支えています。

自民党総裁選が完了するまでは、投機筋の跋扈が続くと考えています。

■明日が、3月9月決算銘柄の配当権利付き、株主優待権利の最終取引日です。

配当を換算した、機関投資家の再投資も入ります。
週末で動きが鈍くなる可能性はありますが、大きな下落が起きる可能性は
限定的だと考えています。