代表中野を嗤え「バブルについて考える」(2024.02.22)

「日経平均株価はついに「38915円」という日本人にとってシンボル的な
株価を超えました。
日経平均を押し上げた背景は、アメリカが世界をリードしている「生成AI]
向けの半導体の設計です。
果たして「バブル」は起きているのでしょうか?」

■バブルの定義は、業績の成長率、期待成長率に比して、株価が過剰に買われて
いる状態を言います。
投資資金が過剰に余剰している時に、投資案件が乏しく結果として、バブルが
発生します。

その銘柄がバブルかどうかは、それ以外の銘柄や市場全体の水準と比較して
優先劣後の度合いを計算することで判断が出来ます。

アメリカの半導体株、とりわけ「エヌビデア」で考えると、今期の利益水準で
計算したPERは、50倍を超えるなど、いささか買われすぎと言えなくもありません。
しかし、来期以降の成長期待の数字を加味して計算をし直すと、業績の伸びが
強烈なため、PERは32倍台と同業他社と比較しても大きく先行しているとは
言えません。

結論から言うと「エヌヴィデア」の株価は「バブル」ではないと考えることが
出来ます。

■「史上最高値」を更新した日本市場の平均PERは16倍台に乗りました。
PER16倍とは逆数の益回りで見ると6.25%です。
超低金利下でのこの「益回り」は、バブルというにはほど遠く、極めて健全です。

アメリカとの比較であれば、PERが22倍を超えている現状を考えれば「割安状態」
です。

日本株の上昇を「バブル」だとはやし立てる人たちが多くいますが、果たして、
「株価が上昇している」ということ以外に「バブル」と言える証左はあるのでしょうか。

「人の不幸は蜜の味」という言葉がありますが、株を保有していない人から
見ると「人の幸福は苦い」という事なのでしょうか。

日本市場の現状を「バブル」と喧伝する人たちに「ブドウを採れなかった狐があの
ブドウは酸っぱい(まずい)」と負け惜しみをいう姿がかぶります。

■1989年の「38915」円当時、PERは80倍(!)70倍(!)という数字でした。

その数字と比較するまでもなく、現状は「バブル」ではない、と考えています。