代表中野を嗤え「下げには能動的に上げには受動的に」(2024.01.22)

「日本株の上昇が続いています。その一方で、「売れば上がり、買えば下がる」を
繰り返している個人投資家も多く存在しています。

いい相場なのに、なぜか儲からない。それには理由があります。」

■株式投資にかかわらず、人間の心理として、「下げ」(損失)には強く「上げ」(利益)
には弱いというものが根強くあります。

「下げ」は我慢していればそのうちに戻るという心理が働き、「上げ」には、早く利益を
確定したいという心理が働くからです。

そのために、結果として、利益が少なく損失(含み損)が大きいという事が多くなります。

この心理を改善して、「下げ」は嫌悪し、「上げ」は容認するという心理に変える必要
があります。

現実的には、どうすればいいのでしょうか。

■「下げ」に対しては、許容できる「損失」を限定して、「逆指値注文」を出しておくこと
です。
自身に「逆指値注文」を強制することにより、それ以上の損失が防げますし、株が下がり続け
るときに安心感が出ます。

「上げ」に対しても「逆指値注文」を出すのですが、「上げ」基調が転換する時には、サイン
がでます。
そのサインは、前日の安値を下回るという事です。
それが陰線で出れば、「上げ」から「下げ」への転換の可能性が極めて高くなります。
(陽線の場合はまだ継続の可能性がありますが)
「上げ」に対しても、「逆指値注文」を出しておくことで売りに餓死が防げます。

株価が継続して上昇しているときは、常に前日の安値近辺で「逆指値注文」を出しておけば
「売り逃し」することがありません。

■投資にとって重要な心理は「下げに付き合わない事」です。
「下げ」に対しては、常に能動的に対応する事です。それが「逆指値注文」です。

「上げ」に対しては、ある程度受動的に対応することです。
相場がどこまで上がるかなど、分からないからです。
「上げ」ているときには、常に「逆指値注文」を出しながら相場の動きを見ていればいいのです。

「損失を最小にして利益を最大にする」方法は、この方法に尽きると考えています。

そして、大事なことは、相場になるようないい銘柄は、何度か上げ相場を繰り返すという事
です。
利益を確定した後で、再び買いのサインが出れば、また、投資をすればいいと考えています。

同じ銘柄に何度も投資を繰り返す、という事もやりづらい投資家が多く存在します。

しかし、相場が循環する期間を考えると、繰り返し同じ銘柄で「利益」を獲得することは
意外と確率が高い投資方法だと考えています。