代表中野を嗤え「特異日」(2024.02.01)

「1964年の東京オリンピックの開催日10月10日は、天候が「晴れ」の
特異日だったそうです。

株式市場にも「特異日」があります。
それを利用して、小遣い稼ぎを考える投資家もいそうなものです。」

■上場会社には、必ず一定の買い注文が入る日があります。
「従業員持ち株会」「取引先持ち株会」など「持ち株会」の買い付けは
特定の日に行われることが常です。

出来高の少ない地方上場の銘柄など、その買い付けが入る数日前に仕込んで
買い付け日に売り物を出しておけば確実にもうかるという「伝説」も
有るくらいです。

「特異日」になるかどうかは、売買代金の多さが決め手です。
常に多くの投資家から関心を集め、売買が成立している銘柄では、「特異日」
は成立しにくくなります。

■「新NISA」が始まってからようやく一か月が過ぎました。

証券各社、金融機関各社の営業努力もあり、着実に個人投資家の資金が
証券市場に流入していると考えています。

多くの証券会社や金融機関が営業しているのは、「つみたて投資」枠での
投資信託の販売です。

とりわけ、毎月毎月積み立てる方式は、営業している側からすると、着実に
預かり資産が増加することになります。

資産が増えると言う事は、証券会社や金融機関の安定収益につながります。
証券市場にとっても安定した買い物が入り続けるという事は、水準の底上げ
につながります。

■「積み立て投資」は、毎月決まった日に買いつけをする手法です。
定時定額で投資を進めることにより「ドル平均法」で、コストが有利に
なります。

さて、課題は、その毎月の日です。

給料日などの日は各企業で大きく異なることは有りません。

そのため、買い付けが多くなる「特異日」が生まれやすくなります。
10日、15日、20日、25日、月末などは、その「特異日」の候補です。

月末であった昨日はさながら、「積み立て投資」の買い注文が入る「特異日」
であったのかもしれません。

「人の行く裏に道あり花の山」です。
「積み立て投資」を行うなら、その「特異日」を避けるという事を考えても
いいと思います。

なにも大量の買い注文が入り、株価がかさ上げされそうなタイミングで入る
必要もないと考えるからです。