「東証が来年から開示事項の「英文表示」を義務付けます。
とりあえず、東証プライム銘柄に当面は限定されますが、今後は、市場全体
に義務付けられてくると考えています。
翻訳がいよいよ本格的な市場になると考えています。」
■自動翻訳システムは、以前から事業として展開している会社が多くあります。
パソコン上でも、「翻訳」を指示すれば、外国語が日本語に変換されて開示
されます。
しかし、現実的に利用してみると、その翻訳された文章は、十分理解ができる
ような代物ではありません。
「生成AI」「チャットGPT」などが目指すべき大きな市場は、「翻訳」部門に
有るのではないかと推測しています。
人は、考えるときには、母国語を使う事が多いと考えます。
多言語で施行することができるバイリンガルならまだしも、普通の人は考える
時には「母国語で考える」ことが普通なのです。
■英文で書かれた様々なレポートを「自動翻訳」された日本語で読むと大きな
違和感があります。
これ等の翻訳文を読むと、こちらが日本語で書いた文章が適切な外国語に翻訳
されているかどうかが極めて不安になります。
東証が義務付ける「英文開示」ですが、公的書類だけに「定型文」は決まっている
と考えますが、会社のコメントなど「非定型文」では、翻訳が極めて重要では
無いかと改めて考えています。
「生成AI」「チャットGPT」がまず目指すべきは、地味ですが、これえらの翻訳機能
ではないかと想定しています。
言語は、常に変化し進化する性質があります。
常に学習を続けるという「AI」の仕組みはまさに、自動翻訳には、最適のシステム
ではないでしょうか。
■外国語のレポートを日本語に翻訳して、しかもそれが「村上春樹風」とか
「三浦しおん風」流行りの「あのちゃん風」などに文章化されると、外国語レポート
の理解もより進むのではないか、そう考えています。
わざわざ、新たなデバイスを(ポケトークのような)使わなくても、スマホにその機能が
洗練されて導入されれば、使い勝手は、より良くなります。
写真で撮影した「英文レポート」をそのまま「村上春樹風」に日本語にしてくれる
のは素敵ではないでしょうか。
また、会話でも「歌舞伎風」「ギャル風」などに変換できるAIを搭載して、スマホを
通じて個性を出した会話ができるとお互いの理解度もさらに進化する気がします。
■具体的な活用方法が開発されて、技術は初めて認定され拡大します。
半導体の普及は常にそうして成長と発展を繰り返してきました。
エヌヴィデアなどがけん引する「生成AI」の市場ですが、現実の普及は、意外と
翻訳ではないか、そう期待している次第です。