代表中野を嗤え「NISAの日」(2024.02.13)

「日本人は語呂合わせが好きです。10月4日は、「投資の日」そして、
2月13日は「NISAの日」というわけです。」

■日本人は、貯蓄好きの国民だとよく言われています。第二次大戦の
敗北により、明治維新以来、営々と蓄えてきた財産を、瞬く間に
失い、まさしく裸一貫で、出直しを迫られました。

第二次世界大戦に敗北する前の日本人は、「投資」に関して、現在よりも
遥に積極的だったと想定しています。
冒険心に富み、大陸や南洋の植民地に開拓や投資を行った人々がたくさん
存在しました。

「敗戦」が日本人に与えた衝撃は大きく、「いざという時」のために「資金」
を蓄えておく、という事が「国民性」にまでなったのではないでしょうか。

そのため、日本は、銀行預金が増加し、銀行を通じて、産業に資金を回す
「間接金融」が日本の経済成長を推し進めました。
しかし、「間接金融」には限界があります。

「株式」の発行などによる「直接金融」で、各企業が、自己資本を厚く
しなければ、国際競争に勝てない、という時代が到来したのです。

日本国は深刻な「投資不足」の時代になりました。

■一方で、国民個々人の金融資産は積みあがります。
しかし、有り余ったその資金が、産業振興に円滑に流れていかず、各企業の
成長速度が落ちてきました。

「貯蓄から投資へ」というキャッチフレーズが叫ばれ始めてから長い時間
が経過しました。

今回の「新NISA制度」は、「貯蓄から投資へ」を実現するための切り札として
政府が打ち出したものです。

個人金融資産の大半を占める貯蓄から投資へ資金が向かう事で、日本の総合的な
競争力は高まると確信しています。

■「NISA」制度は、長期保有を前提としています。
株式などの資産は、時間の経過とともに企業価値が増えていく、という事を
大前提にしています。

つまり、短期で様々な株式売買を行うという投資は、制度設計の基本には
ありません。

NISA枠で損をすると「損益通算が出来ない」という投資家もいますが、そういう方は
総合口座で、株式投資を行えばいい話です。

NISAで、いささか歪んでいる日本の資産構成を世界標準に修正出来ればという
目標が政策の骨子です。

NISAでも高値掴みをしてしまう事があれば早々に損を出すべきです。
そして、長期で利益が確保できるような銘柄を選択し、その銘柄を継続的に
追いかけていくのが、有効なNISAの使い道だと考えています。

■NISAの使い道は多くあります。

投資信託以外にも投資先は無限にあると考えています。