「先月末の雇用統計、今週に入っつてからの新規失業保険申請件数、など
市場の予想と大きく乖離することが増えています。
市場に大きな影響が出るこの乖離は何故起きるのでしょうか?」
■アメリカは現在大きなイベントの渦中です。
ひとつは、大統領選挙の渦中であり、もう一つは相次ぐ大型ハリケーンの
上陸時期でもあるからです。
ハリケーンは「温暖化」の影響からか巨大化する傾向にあります。
そのため、一旦、ほんどに上陸すると大きな被害を起こします。
サービス業に雇用の比重が多いアメリカでは、ハリケーンで大きな被害を
受けると大量の解雇がうまれます。
仕事が出来なくなるからです。
かくして、新規失業保険申請件数が急増します。
そして、ハリケーンの救済事業が進むと、再び雇用が回復しますから、
新規採用の労働者数が急増する、という統計上の数字になるのです。
■大統領選挙の終盤戦になると両陣営ともに、選挙戦の激化に備えて、
臨時職員を採用します。
期間限定の採用ですが、採用される側としては、国を左右する「大統領選挙」
に参加するという使命感や高揚感もあります。
統計上、臨時雇用は普通の雇用とは区別されるべきですが、自己申告で
行われる統計では堂々と常時雇用のように振る舞う方が多いようです。
かくして、ハリケーンの到来で変動要因が増える時期の上に、大統領選挙
という4年に一度のタイミングに重なるため変動幅が大きくなり、かつ不規則に
なっているという事だと思います。
かくして、_FRBの金融政策判断は慎重にならざるを得ません。
大統領選挙の直後のFOMCで金利を下げられるかどうかは、微妙なところなわけです。