代表中野を嗤え「タンス預金」(2024.06.27)

「タンス預金とは「現金」として自宅に保管されているお金のことを言います。
金額にして30兆円から80兆円と言われています。

7月1日から新紙幣に変わります。
このタンス預金が、新紙幣に交換されるために、移動を始めます。」

■経済が活況であるかどうか、すなわち「景気がいいかどうか」は、世の中に
「お金」がどのくらいで回っているかで、計ることができます。

「お金」が世の中で回転すればするほど、経済が回っているという事です。
「お金」の流通に多くの人々が関与し、関与する都度、何らかの「付加価値」
が付けられ、量の多寡は別として、多くの人に利益が回るからです。

「タンス預金」は、世の中での流通を拒否した「お金」と言えます。
つまり、経済活動や「景気」にあまり影響を及ぼすことがない「お金」です。

国の経済を運営するには、数年に一度、この対流している「お金」を流通
市場に回帰させることが目的の政策です。

■「タンス預金」を市場に還流させるためには、「消費」や「投資」を
してもらう事が一つの手段です。
「消費」「投資」に「お金」が回ること自体が景気を刺激することになるから
です。

「タンス預金」の中身は、「税」を逃れた「お金」、補足されなかった「お金」
補足されたくない「お金」、使うつもりで使わなかった「お金」など様々です。

しかし、社会にとって有効なことは、その「お金」を世の中に再び戻して
上げる事です。

しかし、どうしても、自分の身の回りに「お金」を置いておきたい人たちも
存在します。

領収書のいらない「お金」が、活用されることもあるのです。

■金利がマイナス金利を脱して、プラス金利の時代に戻りました。
銀行は、わずかづつですが「預貸金利ザヤ」が出始めています。

どうしても「タンス預金」を継続したい人は、一旦、銀行に預金をして、
すぐに引き出せば「新札」に転換することができます。

銀行も「預貸金利ザヤ」が小さすぎるときには「預金」は歓迎していません
でした。
「預金」で資金を集めるよりは、市中で資金調達して、利ザヤを乗せて貸した
方が確実に利益が取れたからです。

金利の上昇で、銀行も「預金」を受け入れやすい状態になりつつあります。

「預金ウェルカム」の状態になりつつあります。

「タンス預金」を活かすためにも、一旦は銀行を使うことをお勧めする次第です。