「日本銀行が政策金利を引き上げたことで、日本株が売られています。
何とも日本のメデイアも投資家も混乱しています。
しかし、ドル建てで日本株を見てみると、まるで違う景色が見えます。」
■ドル建ての日経平均は実は「為替」を勘案すると、昨日より上昇して
始まり、まだ前日の株価を大きく下回ってはいません。
逆に、「為替」で、儲かり、「株価」でも儲かる、ダブルの利益確定を
ドル建ての投資家は粛々と行っていると考えています。
■株価が円ベースで乱高下すると、日本のコメンテーターや評論家は
さまざまな「小理屈」を考えてコメントします。
「円高」により輸出産業がダメージを食らうのではないか、そのため
「円高」になると株価が下がるのだ、などが代表的なものです。
しかし、ドル建てでチャートを見てみるとあまり不思議なことではありません。
「ドル安」で、「円高」が進んだため、ドルで投資している日本株の
価格は上昇しています。
7月初頭の高値圏に近付いたから利益確定が出た、という事だと考えています。
日本の株式市場の売買シェアの70%以上は海外投資家であることを失念
してはいないでしょうか。
相手の状況や事情で考えてみると、現状の状況はそれほど難しい話では
ない気がします。
■投機の動きは、必ず行き過ぎます。
そのために、相場は行き過ぎます。おりしも、タイミングは人々が夏休み
に入るタイミングです。
実需が減少し、仮需が増える時期です。
そのタイミングで「日本の金利引き上げ」「アメリカの金利引き下げ期待」
という材料が出たため、仮需の投機筋が、影響力を大きくしている、ということ
だと考えています。
■何事も「俯瞰」して考える習慣をつけることです。