「日銀の「マイナス金利解除」という政策変更が通過して、再び
日経平均株価をはじめ株価指数が上昇を再開しています。
「38915円」という象徴的な株価を抜いて「40000円」台が常態化
してくるとなんとも尻の落ち着かない感じになることも事実です。」
■円ベースでの「史上最高値」が「38915円」であったことは多く
の人が認知しており、メデイアも複数回報道してきました。
株価が上昇していく過程で、かっての高値は、株式投資を進めて
上値を追い続けるときに、目標となります。
日経平均においては、その目標を、あっという間に抜き去り、いささか
拍子抜けした感があります。
「日経平均株価」40000円は、業績との兼ね合い、来期想定などを
加味すると割安感はありませんが、割高感が際立つという水準でも
有りません。
各アナリストが想定している来期業績見通し通りの成長(8%程度)
が実現すれば、現行水準には合理的な説明ができます。
決算開示直前の時期です。
前期決算と来期見通しが開示されてくるのは、2月決算銘柄で、
47月から3月決算銘柄では4月後半から5月です。
その時期に、期待通りの伸び率、あるいは期待以上の伸び率であれば
現在の株価水準は、さらに上伸できます。
期待外れであれば、逆戻りです。
■「日経平均株価」のドル建ての「史上最高値」は、実はまだ到達して
いません。
ドルベースでの「史上最高値」は「285.94ドル」2021年2月15日に到達
しています。
現状のドル建てでの水準はいくらか、「272ドル」程度です。
為替水準が、現状の150円程度で変化しないとすると「史上最高値」
は「42891円」となります。
「円安」がさらに進めば、その達成はより加速するかもしれません。
「円安」になると「海外投資家」が買いを勢いづけるのは、このドル建て
出の意識が強いからかもしれません。
ニューヨークダウもナスダックもS&P500も史上最高値を更新しました。
日経平均も追随するとすれば、「42891円」「285.94ドル」を超えることが
その瞬間となります。
期待したいものではあります。