代表中野を嗤え「卵が先か鶏が先か」(2024.07.26)

「昔から、よく使われる格言のようなものです。「卵が先か鶏が先か」
ですが、実は明確に回答は決まっています。

それは鶏です。」

■「金利差が先か為替が先か」ここ一両年の間議論されている話です。

あたかも、原因と結果の因果関係が「金利差」だけにあるかのような
議論のされ方です。
「金利差」ありきの前提で話が始まると、そもそも「為替」は、「金利差」
以外の要因で決まるのではないかという議論がどこかへ飛んでしまいます。

「金利差」が「為替」の決定要因の一つであることは間違いがありません。
しかし、それは、数ある決定要素のなかの一つであることを失念されがちです。

■「金利差」を利用して、利益を上げようとする投機筋が急速に拡大しています。
金額の量も巨額に膨らんでいます。

世界中の中央銀行が、通貨量を操作するために金融政策を行いますが、
金融政策の影響から分離されている資金が確実に自己増殖をしています。

それらの資金は自己増殖を目指して、蠢きます。
その運用収益を拡大するために様々な世論操作も行います。

FOMCと日銀政策決定会合の予定が同じ日であり、また、アメリカ大統領選挙
の混乱から「為替」の方向性も変化が出てきました。

そのためにそれら投機資金の急速なポジション整理が必要になったと想定
しています。

■短期の投機筋にとって、最も忌避すべきことは何か?

それは、安定です。
世界の政治や経済が安定的に推移して、変化の幅も想定の範囲に収まり始めると
最も困るのは、状況のスキをついて稼ごうとする投機筋です。

そのためには、さまざまな情報を流布したリ、リスクヘッジのために多様な
金融商品を組み合わせたりします。

「円」を借りて→「ドル」に変換し→「ドル建て」で日本株を購入→リスクヘッジ
とする。などはごく当たり前の事象になっています。

そんな市場に接している私たち投資家も常に新しい感覚を獲得しなければ
思わぬ損失を被ることがあるのです。

何時までも「昔取った杵柄」ではダメなのです。

■きちんと成果を上げるためには、やはり最低限の努力は必要なのです。

「卵が先か鶏が先か」などという幼稚な議論に騙されてはいけないのです。