代表中野を嗤え「卵と鶏」(2024.10.15)

「卵は、鶏が産みます。進化をさかのぼれば鶏が先で、卵が後になるのは
明確です。
株式市場の、「卵」と「鶏」とは何でしょうか。」

■世界の株式市場には、世界中から経済活動の余剰資金が流入しています。
しかもその余剰資金は、年々拡大してをり、余剰資金自体も自己増殖して
います。

投資資金は、その背景から、短期で成果を求めなければいけない資金と、
中長期で成果を求めればいい資金とに大別されます。
短期資金は成果を求める期間が短いため「投機資金」ともいわれます。

政治情勢などが安定しており経済の方向性が明確な時期には、中長期の投資資金が
「現物」を中心に投資を進めます。
成果を出すまでの期間が比較的に長いため、「現物投資」が優先されるのです。

短期投資は、そうはいきません。
素早く成果を出すためには「先物」を活用します。「先物」と「現物」を組み合わせる
事で、短期的な成果を求めるのです。

選挙などで、経済の方向性が見えない時には、短期の資金以外に動きが停滞します。
中長期の資金は、選挙など政治の方向性が見えてからでも間に合うからです。

■日本市場を動かしているのは、現状、短期資金です。

日本市場における「鶏」は「先物」です。「卵」は「現物」です。

「先物」で株価水準を引き上げるとき、「現物」の上昇も必要です。
しかし、「先物」を構成している全銘柄を買う必要はありません。
「先物」の対象である「指数」を構成している銘柄の中で、価格影響力の大きな銘柄だけに
投資をすれば効率的です。

日本市場では影響力の大きな銘柄群とは「値がさ半導体」関連銘柄です。
これ等の銘柄が「卵」の中心です。

■「鶏」のおかげで「卵」が動いているのです。

しかし、「卵」が独自の事情で動いているとコメントする評論家も多くいます。
半導体市況が好転しているから、アメリカで「エヌヴィデア」株が上昇しているから
等と、もっともらしいことをコメントします。

本当でしょうか?

現実は、「先物」という「鶏」に踊らされているに過ぎないと考えています。

何とも評論家のレベルの低さよ・・・です。