代表中野を嗤え「思考停止の人たち」(2024.08.16)

「株価が上昇してくると根拠なく「バブル」と叫ぶ人たちが出てきます。
そんな時株価が下がれば「我が意を得たり」とばかりに「バブル」の声が
高まります。

そして、株価が反転して戻ってくると再び鎮静化します。

感覚的な「恐怖心」だけが前面に出て、自身の考え方が確立されていないような
こんな人たちは、まるで、「恒温動物」ではなく「爬虫類のような「変温動物」
的な人たちだと考えています。

■「バブル」とはどういう基準で考えているのでしょうか。

前年に比較して株価が上昇していれば、それだけで「バブル」と語る人が多く
いますが、ある意味、「考える」という事を放棄しているのと同じことだと
思います。

「バブル」という言葉だけではありません。
「ユダヤ」だ。「フリーメーソン」だ。「宇宙人だ」などと、途中で思考を
停止した論調が良く世の中には出回ります。

実は「バブル」という言葉もその一つだと考えています。

1989年の12月に至る日本の株式市場は、少ない売買代金にもかかわらず、株価が
キャッチボール的に弄ばれて上昇しました。

株価は本来、その会社が生み出している利益や将来性を判断して、成立するモノ
です。
その価値観が、金利水準などと比較して、大きく乖離していれば、それは、
株価が本来の価値を乖離しているという事で、「バブル」といえるかもしれません。

■しかし、現在の株価の位置や評価が「バブル」なのでしょうか。

国債などの金利と比較して、株価が過度に割高に買われているでしょうか。
日本もアメリカも著しい買われすぎとは言えないと考えています。

1989年の日本の株式市場は、PERが平均でも50倍以上と高い水準で推移していました。

現状の株価がその水準であれば「バブル」と言えるかもしれませんが、現状の
PERは16倍台です。
逆数の益回りは6%台であり、極めて健全な期待利回りです。

それなのになぜ「バブル」を叫ぶ人たちがいるのか?

それは「思考停止」しているからです。
株価が上がればそれがなぜか、水準はどうなのか、という事を考えることができない
からです。

残念なことです。

最も残念なことは、そんな「思考停止」に陥っている人たちが、メデイアでは
中心的なコメンテーターとなっていることです。

私たち個人投資家が自分なりの考え方を持たなければ、投資の方向性を間違えてしまう
所以でもあります。