「12月に入り来年の相場付きについてコメントが増え始めます。
将来に備えることは投資にとって極めて重要なことです。
しかし、将来に備えることと今すぐに投資をしておくこととは
別物です。」
■トランプ新大統領が何をするのかわからない。不安だから、早めに
「トランプトレード」銘柄を選択して投資しておこう。
暴落が来るかもしれないから、安心な銘柄に投資をしておこう。
などと、証券メデイアは、様々に「不安心理」を煽ります。
それは、理由があります。
証券関係者にとって、最も忌避すべきものは一つです。
「株や殺すに刃物はいらぬ、より引け同値にザラ場引け」という格言
があります。
つまり、相場が動いて、投資家が動いてくれないと、証券関係者は
干上がってしまう、ということです。
また、相場が動いてくれないと、自己勘定での売買もできません。
そんな「不安心理」が煽りを呼び込みます。
衆議院選挙、日銀会合、大統領選挙など「煽る」材料は枚挙にいとまが
ありません。
■しかし冷静に考えてください。
全ての結果は株価に反映されます。
反映されるときに、株式で保有していれば、対応に苦慮しなければ
なりませんが、キャッシュにしておけば悩む必要はありません。
動いたら動いた方向を見極めた後で改めて投資をすればいいからです。
そのために株式相場では「逆指値注文」というシステムがあります。
保有株が上がればそのまま含み益が増える、下がれば「素早く換金」できる
そういう仕組みです。
投資資金が少ない時には、運用に制限がなく自由にできます。
投資資金が少ないからこそ、資金を効率的に増やしていくことが
出来るという事を考えるべきなのです。