代表中野を嗤え「株式投資をする理由」(2024.08.13)

「「円キャリートレード」の巻き戻しという理屈漬けで。8月から二週間
の間、日本を中心として株式市場は混乱しました。

「円」を借りて、「ドル」や「ユーロ」などに転換して、その市場で、株式
取引を行うのは合理的な観があります。
何しろ「円」の金利は「マイナス」なのですから、「マイナス」で仕入れた
お金を「プラス」の世界で運用すれば、合理的に利益が出るはずです。

「円」の金利が上昇するという事で事態は急変しました。」

■「急変しました」とはいえ、その金額は全世界で見れば5%足らずです。

市場に占める影響度は極めて低く、また、日本銀行からは事前に情報が
リークされており、「激変緩和措置」がとられており、そのため、現実的に
日本銀行が「政策金利の上昇」を開示した時点では大きな変化は見られませんでした。

その後の混乱は「遅れてきたヘッジファンド」などが理由であることは
何度かコメントしました。

■さて、問題は、「株式投資」は、「円キャリートレード」のように、ある意味
資金の「仕入れコスト」が安価に設定されていなければ行えないような、投資
なのか、という事です。

最初から「安全コスト」が保持されているような「投資」は果たして「投資」と
言えるのでしょうか?

「投資」は「リスク」と「リターン」で成立しています。
将来の予測を行い、「リスク」をとり「投資」をすることで、期待収益率を大きく
上回る利益を獲得する、是こそが投資の本質ではないでしょうか。

株式市場ではこの「期待成長」の大きさこそが市場を大きくします。

その期待感が薄れ、「配当利回り」などの成長とは逆の側にある利益を目標と
する時株式市場の成長力と価値観は徐々に棄損していきます。

■日本の株式市場は、今この分岐点にあると考えています。

成長の源がどこにあるのか、その元を見つけ出さないことには、日本市場は、
配当利回りだけを求めて、規模を収縮させていく市場になりかねません。

現に、成長が乏しい欧州の市場ではそういう傾向があります。

■成長に期待するか、配当に期待するか、それは日本の投資家の判断次第なのです。

成長期待の銘柄への投資が増えれば、市場のバイアスはそちらに傾きます。

成長する市場になりたいと考えています。

経済規模だけは大きいものの、。株式市場の考え方が特異な「ガラパゴス市場」に
してはならないと考えるからです。