代表中野を嗤え「為替相場再び」(2024.08.22)

「円・ドル、ドル・ユーロ、円・ユーロなど各主要通貨との交換レートは
投機の対象ともなっつており、関心が強い投資家も多いことだと思います。

しかし、現実の実商いとなると、仮需で取引されている金額よりも
はるかに少ない金額です。

さて、実需の動きと仮需の動き、どちらが流れを支配するのでしょうか。」

■為替の実需とは、「貿易収支」「債券の利払い」などに伴い「交換」が
発生します。

仮需は、これ等実需とは無縁のところで起こりますから、「金利」など、
為替の交換に関して影響を与える要素が変動要因とされます。

とはいえ、為替の本質は、「通貨同士の交換」であり、「貿易収支」や
「利払いなどの資本収支」の方が本質的であることは言うまでもありません。

ドル=アメリカとの取引が多い国を挙げれば、「メキシコ」「カナダ」
「日本」「中国」「EU」などが挙げられます。

FXでおなじみの「豪ドル」や「ニュージーランドドル」などは、現実の
取引の中では極めて取引の薄い通過です。
ごく少ない「金融商品」と紐づけて取引されているモノだと思います。

さて、貿易収支や資本収支の多さで考えるとやはり、「ドル」「円」は、
世界の通貨取引の中でも双璧となると考えています。

■アメリカの国債の最大の保有国は「日本」です。
アメリカが利払いを支払う国は「日本」が大半です。日本から見れば「円高」
要因です。
「貿易収支」では「メキシコ」「カナダ」「中国」はアメリカに対して「貿易黒字」
ですが、それ以外の資本収支では決して黒字ではないと想定しています。

アメリカの最大の輸出品は「デジタル」知的財産です。

日本をはじめ、世界各国がデジタル化を進めれば進めるほど、アメリカの主要各社に
ロイヤリテイを支払うことになります。

アメリカ国債の利払いでアメリカから還付される日本以外の国は、アメリカへ
ロイヤリテイを支払い続けます。

常に「ドル高」の基調の流れが起きているのです。

■金利差を考慮するのは、短期の投機筋が中心です。
どの通貨で資金調達をして、どの通貨で運用するのか、その手法で「為替」相場が変動
すると考えています。
考えているというよりも、そういうことを材料として、「為替」を動かそうとしているの
かもしれません。

「為替」は、通貨同士で、交換レートを決めるという極めて当たり前の行為です。

会えて難しくしたり、仕組みを構築するのは、投資の本質から遠ざかっている気がします。