代表中野を嗤え「論語読みの論語知らず・バブル語りのバブル知らず」(2024.09.27)

「「論語読みの論語知らず」とは、よく「論語」を勉強している人が現実の場面に遭遇
すると、「論語」で教えられていることを実行できない、というたとえです。

頭だけで理解していても現実とは異なるという事です。」

■株価が上昇してくると「バブル」という言葉がしきりに出てきます。
不思議なことに「バブル」を使う人たちの中に、「バブル」のイメージはあるものの、
具体的な「バブル」の定義づけが無い人が多いことです。

「バブル」とは何か?
それは、「価値」とそれを評価する「通貨表示」の間に乖離が起こり、それが修正が
出来ないほど拡大して、やがて、つじつまが合わなくなり、「価値」と「通貨表示」
の関係が崩壊するという状況の事だと考えています。

「エヌヴィデア」に代表される「生成AI]関係の株価が上昇すると、その背景を
考慮せずに、株価の上昇だけを捉えて「バブル」という言葉が使われます。

それは間違いです。

「価値」が急速に増加しているときには「通貨表示」も増加していきます。
「価値」が拡大していることに気が付かずに、「通貨表示」が上昇している事だけ
に着目するから「バブル」という表現になります。

「バブル」を考える際には、「価値」と「通貨表示」の双方で、考える必要が
あるのです。

■「バブル」は「通貨表示」をしめす「通貨」が流動性を失い、一方向にしか流れて
行かない時にまず起きます。

もう一つは「価値」が増加しないのに、限定的な市場の中で「通貨量」だけが増加して
行くときにもバランスが崩れ「バブル」が起きます。

現在の世界の中で上記の基準に照らし合わせて「バブル」が起きている可能性がある
のは二つです。

一つは「暗号通貨」であり、もう一つは「インド市場」です。

「インド市場」に関しては、流入する通貨量に見合うだけの「価値」の成長が実現
出来れば「バブル」は回避できます。
しかし、やや懸念しているところではあります。

「暗号通貨」は、出口のない、単に博打の道具に使われている存在です。
高い「価値」が継続する性質ではそもそもありません。
やがて「サブプライムローン商品」のような末路が待っているのではないでしょうか。
■「論語読みの論語知らず」
「バブル語りのバブル知らず」
とりわけ、安易に「バブル」を語るコメンテーターは、要注意ではないでしょうか。