代表中野を嗤え「選挙の思惑」(2024.11.05)

「アメリカ大統領選挙がいよいよ今晩始まります。メデイアでは、選挙後の
想定が飛び交っています。
日本の衆議院選挙の結果とその後の想定さえままならない状況です。」

■大統領選挙後の思惑コメントがメデイアを賑わしています。
コメンテーターたちは無責任にコメントを出します。

注目すべきは、最も影響を受ける投資家層は、沈黙を保っている、という事
です。
現実に、様々な責任を負っているファンドマネジャーなど投資責任者は、その
責任の重さから、軽々にコメントを出せないのです。

投資責任者からすれば、民主党が勝とうが共和党が勝とうが、どうでもいいことです。
(個人の心情は別ですが・・・)
大事なことは、相場が市場が、どういうセンチメントになり、方向性がどちらに
向かうのかということです。

その方向性が見えてから対応しても大きな資金や大事な資金を運用するためには
安全性の方が重要なのです。

その意味では個人投資家も同じです。

■日本の国政選挙では日本の有権者は極めて楽観的です。
どの政党が与党になろうとも、自分たちの経済や生活に大きな変化が起きないと
考えています。
まさに、「井戸の中の蛙」「ゆでガエル」になっています。

当事者意識が薄く、感情論に支配されがちです。

与党と野党では、各政策に大きな相違があります。例えば、原発再開反対の
立憲民主党が与党になると、これから加速しなければならない、生成AIに関連する
「データセンター」などへの電力供給に支障が出ます。
ひいては、日本で進んでいる半導体工場への投資ブームは冷やされます。
そして、経済はジワリと停滞へ向かいます。

そんな流れを市場は先読みします。
しかし、瞬時に、脊椎反射的に判断するわけではありません。
ゆっくりとしかし確実に反映するのです。

■大統領選の後の株式市場も同様です。

想定通りに動くことはないと思います。しかし、必ず何らかの動きを見せます。
つまり、慌てて動く必要性は少ないという事です。

果報は寝て待て。毒蛇は急がない。など格言は沢山あります。
お祭り気分に浮かれないことが大事という事です。