「自民党は10月27日投開票というきわめて短期間での衆議院解散総選挙
を行う予定です。
「選挙は株高」と言われますが、本当でしょうか。」
■先週末に逆転で決まった「石破新総裁」は、じっくり野党とも話をして
「政策を理解」してもらい、「国民に信を問う」という事をコメントして
いました。
しかし、その舌の根も乾かないうちに、10月9日解散、27日投開票という
所信表明演説を行うかどうかわからないタイミングで、拙速で、選挙を
行うという風にコメントが転換しています。
金融政策に関しても「タカ派」発言を繰り返してきたのに、瞬く間に
言を翻しています。
税に関しても同じです。
これは何故なのでしょうか。
理由は簡単です。
「石破さんには決定権がなく、飾り物の総裁だからです」。
では実際の権限は誰が持っているのか?
それは、「菅前総理」と「神奈川県軍団」です。
「菅前総理」は、安倍政権の官房長官を長く勤めてきました。
その政策は「アベノミクス」の修正路線です。「アベノミクス」を否定する
「石破さん」とは根本的に異なります。
しかし、傀儡として担ぐには、高市さんより石破さんの方が担ぎやすいと
考えたのだと思います。
つまり、「石破さん」は、総理になるために自身の「魂」を売ったのです。
ですから、「石破さん」のコメントは、すぐに撤回されるのです。
■「石破さん」は選挙の顔として「強い」とは思えません。
「菅さん」も決して強くはありません。「小泉さん」も周辺が考えているほど
国民への訴求力は無いと考えています。
そのために「石破政権」が「菅第二次政権」という正体がばれないうちに選挙を
行わなければならないわけです。
おそらく選挙に勝つとは考えていないと想定しています。
現在の衆議院の自民党の戦力は「258名」です。
衆議院の定数は467名ですから、「233名」以上であれば過半数が握れます。
また、公明党の議員数は「32名」です。
両党合わせて過半数という事であれば自民党の議員数は201名であれば大丈夫
です。
「50名」以上落選したところで政権は継続できる、という「菅さん」の判断
ではないでしょうか。
自民党は、「桜を観る会」「パーテイ券裏金問題」などつつかれて、悪いイメージが
ついています。
これを覆すには「有権者の選択」という「禊」が必要なのです。
さて、カリスマ性の乏しい「石破政権」「菅第二次政権」なのに何故、今、中央突破
を図るのか?
それは、野党がだらしないからです。いわゆる「舐められている」からです。
「オワコン」党首で、中身のない変化のない「立憲民主党」
人材不足で、関西から勢力を拡大できず、その関西でも伸び悩んでいる「維新の会」
「共産党」「国民」などは「オワコン」でさえない、忘れられた存在
とでも考えれラれているからです。
本来、「50議席」ほどの犠牲が出るほどの無茶な選挙ですが、それでも「野党」が
だらしないので、意外に負けないのではないか、何なら議席が増えることもあるのでは
ないか、というのが「菅第二次政権」の思惑です。
■そんな見え見えの状況ですが、「都市圏と地方」の情報格差が、さらに拡大している
今日です。
情報操作は地方に対してよりやりやすいのかもしれません。
私たち有権者は、何より、「経済成長が無い国で所得や生活の安定はあり得ない」
という当たり前のことを実現してくれる候補者を選択したいものですj。
その意味では「石破政権」では不安ですが、「菅第二次政権」の方が安心ですが・・・
■何より、政権が安定して、「経済成長路線」を継続してくれることこそが市場が
求めていることです。
自民党という狭い範囲ではなく、これは全世界の投資家が期待していることだと
考えてほしいものです。
そういう事で行われる選挙であれば「選挙は買い」になるかもしれません。