「岸田総理が次回の自民党総裁選に出馬しないことを表明しました。
政党政治である日本の仕組みでは、これは、事実上、総理大臣からの
引退宣言と言えます。」
■「岸田総理」は不思議な総理大臣でした。
「安倍総理」がなぜか人気のある総理大臣だったのと比較して、岸田
総理は、「安倍総理」以上の政治的実績を上げたと考えられるのに、
何とも人気が出ませんでした。
株式市場から考えれば、岸田総理時代に株価は大きく上昇しました。
日本の株式市場関係者からすれば、岸田総理に対する感謝は大きく
捧げるべきだと考えています。
■しかし、何故、人気が無かったのか。
海外の市場でも岸田総理に信頼がないわけではありません。
ロンドンとニューヨークでの二度の「日本に投資を!」という演説は
それなりに海外投資家の心を打ったと考えています。
日本のメデイア受けをする政治家、個人に受ける政治家が、必ずしも
いい政治家として結果を残していないことは事実です。
社会の将来に対して行わなければならない政策、時間軸を区切って
有効性を試す政策、痛みを伴う政策などは、国民受けやメデイア受けが
悪く、必ずしも人気は出ません。
岸田総理が実現してきた政策は地味ですが、堅実に確実に日本社会を
改善してくれると考えています。
ケチをつけるのはメデイアだけのようです。
■政治家の成果は長い年月の後に評価されるべきです。
「消費税」の導入は、日本中から指弾されましたが、導入後の活用度は
いかばかりでしょうか。
後継者争いようやく始まりました。
「メデイアに人気がある」政治家が能力があるとは限りません。
欧米では、女性の政治リーダーが活躍しています。
日本でも出現してほしいところではないでしょうか。