代表中野を嗤え「高配当割安株」(2024.07.08)

「株式投資は、値上がり益などの株価の差益を狙うという戦術と配当を
確実に獲得するという戦術の二つで成立しています。

値上がり益は、変動しますが、配当は、順調な経営をお行っている会社
であれば安定的です。

配当利回り狙いの株式投資はある意味「王道」でもあります。」

■PERの逆数を「益回り」と言います。
現状の日本市場の平均的PERを17倍とすると、1÷17=5.88%となります。
その株式に対する市場が求めている事業成長の利回りが5.88%という事
です。

そのまま成長が継続すれば、株価は「巡航速度」で、年間5.88%以上の
値上がりを実現できるという期待を持たれているという事です。

成長が停滞する、後退する、と想定されるときは、この期待感が失われ
期待利回りは上昇します。
その分だけPERが下落します。

つまり「値上がり益」は変動します。

■「配当利回り」は、年間に支払うと予定であると開示された配当金を
株価で割ったものです。

「配当」は、決算時に短信に開示されています。
企業の事業の成果を株主に対して配分するものであり、「株主還元」の
基本です。

東証が、PBR1倍割れを解消するように勧奨しています。
PBRはこれまで積み重ねてきた企業の営業活動の成果である、一株当たり
純資産を株価で割ったものです。
PBR1倍割れという市場の評価は、その会社の将来に対する期待感が少ない
という証明でもあります。
また株主への利益還元意識が希薄であるという反映でもあります。

そのため、時価総額の大きな会社でPBRが1倍を割れている銘柄ほど、配当
などの株主還元をないがしろにするわけにはいきません。

配当利回りが高く、PBRが一倍を下回っている会社ほど配当は増加させる
傾向にあります。
また、配当と同じ扱いである「自己株買い」も行われる可能性が高いと
考えています。

■「高配当」「割安」株は、相場が難しくなる時に選択されると考えて
います。

夏の投資信託の販売キャンペーンの時期でもあります。

迷ったら「高配当」「割安」株を選択するのは合理的だと考えています。