市場の目「おかしな調整」(2024.07.18)

「昨日のニューヨーク市場はダウ平均だけが大幅上昇。ナスダックとS&P500は
大幅下落となりました。

「トランプラリー」と「対中半導体規制強化」で、市場は混乱しています。

日本市場は、混乱している部分だけが連動しています。」

■矛盾だらけの「トランプラリー(トランプトレード)」」は持続性がないと
想定しています。
「トランプ」政策では景気は回復しそうもないからです。
一部の「石油産業」など以外は恩恵を受ける企業は少ないと考えます。

「トランプ」大統領の登場止む無しとなった場合、アメリカの賢明な有権者は
「議会勢力」の変更によりリスクを解消に向かうと想定しています。

つまり、「上院」「下院」の多数派を「民主党」が占めてトランプ氏の政策を
牽制するという事です。

いずれにしても、「次世代半導体」「生成AI」による新しい社会構造が到来
しないわけではありません。

今週金曜日は、アメリカのSQです。
アメリカのSQは日本よりはるかに規模が大きく、とりわけ個別株オプションの
多さは注目です。
エヌヴィデアをはじめハイテク企業に対するオプション取引は、莫大な金額
です。

昨日はその期日を前にしたオプションの売買が絡んで大きな株価変動になった
と想定しています。

■日本市場ではアメリカの動向に連動した動きです。

日経平均株価は800円以上も下落していますが、指数の値下がりに比して、値上がり
銘柄が多く、市場が分化していることがわかります。

短期の海外投資家以外の銘柄物色が順調に拡大しているという事だと考えています。

高配当銘柄は、市場全体が大きな下げに見舞われている中で堅調です。

慌てず、冷静に対処することです。
何度も使う言葉ですが「果報は寝て待て」です。