市場の目「もやもや」(2025.07.22)

「昨日のニューヨーク市場は、ナスダックとS&P500ga小幅高で
高値更新。ダウ平均は小幅安とまちまちの動き。

日本市場は、参議院選挙前に、売りポジションを立てていた投資家が
与党の想定外の健闘に買戻しに入りました。
買い一巡後は、利益確定売りが優先です。」

■昨年の衆議院選挙、今年の都議会選挙、そして今回の参議院選挙
と石破総理が就任してから、与党自民党は、選挙三連敗です。

「サルは木から落ちても猿だが、政治家は落ちるとただの人になる」
という名言があります。
自民党所属議員、自民党員にとっては、選挙の趨勢は「生命線」と
でもいうものです。

その生命線が揺らいでくると、とても安穏とはしていられません。

石破総理は、「日米関税交渉」という案件が継続中です。
この案件があるうちは、延命できますが、8月1日の関税実行日以降は
石破総理自身の進退が決まると考えています。

■今回の選挙で、明確になったのは、「世代間の格差」です。

30代以下の有権者は参政党や国民民主党に投票しています。
高齢者層は、旧来の政党に投票しています。

若い層の社会に対する不満の受け皿としての政策が、旧来の政党には
ないということかもしれません。

昔、若者のエネルギーが世界的に爆発したことがありました。
フランスでは「五月革命」がおき、日本でも「学生運動」が盛り上がり
ました。
アメリカでは「反戦運動」が盛んになりました。

世界を見渡すと、欧州でもその傾向があります。

いささか「国粋主義」的な方向に流れることがありますが、病気が伝染
するように、日本でも、何らかの動きが出始めているのではないかと
考えています。

若い層に対する「所得」「自由」「考え方の変化」に対応する社会が
到来しているのではないか、と考えています。