「日本市場は想定外の強さでした。反面、中国市場をはじめとするアジア
市場は下落しています。
アジア市場から日本市場へ資金のシフトが再開したのかもしれません。」
■週末のニューヨーク市場は「トリプルウィッチング」の影響もあり、
ニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。
ダウ平均は小高く、ナスダックとS&P500ha小安い状況でした。
膨大な金額のオプションや先物取引の期日を迎え、「エヌヴィデア」株
等は、その決済に関連して、大幅に下落しています。
しかし、「トリプルウィッチング」に絡む動きは通過しました。
今週は、再び経済指標の開示で変動する市場に戻ると考えています。
■日本市場は「材料の無い」「不思議な」上げでした。
あえて背景を考えると、アジアの各国の市場が下落しており、それらの市場
から日本市場へ資金が流入しているのではないか、という事です。
日本市場で、39000円どころから上に大量に積みあがっている「売りポジション」
を突き崩せば、「踏み上げ」もあり、株価の上値は大きく上昇します。
本日の動きは、その仕掛けではないかと想定しています。
日本の景気が、年初から停滞しているのではないか、あるいは後退まで進んでいる
のではないか、という懸念が日本株の「マクロ」での上値を重くしていました。
はたして、本当にそうなのか?
春闘による「賃上げ」賞与の支給、「新札」への切り替え、配当の増加、
自社株買いの増加など日本市場における好条件は続いています。
またインバウンド客も300万人を超えてくるなど、すでにコロナ前の勢いは回復
しています。この日本国内景気への好影響はさらに期待できます。
国内の景気が今後さらに後退しそうな中国などから投資資金が日本へ流入して
来るのは合理的な選択だと考えています。
日本株の将来は明るいのではないか?そう思います。
■毎週事業法人による「自社株買い」が継続しています。
6月は、多くの会社の第一四半期の締めの時期です。
「自社株買い」の「インサイダー」を防止するためのルールとして、決算月の
月末の5日間は「自社株買い」を自粛することが決められています。
つまり今週は「自社株買い」は無いと想定すべき週なのです。
株主総会も間もなく終了します。
「果報は寝て待て」継続です。