「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落。三指数ともに「はらみ足（ラッパ足）」
が出現しました。
「金利引き下げ期待」「景気好調」「インフレ継続」など、さまざまな互いに影響を
及ぼす要素が矛盾を起こし始めています。
『いいとこどり」では、相場は動かないというところです。」
■昨日のニューヨーク市場は三指数ともに反落。ダウ平均ろナスダック市場は、絵に
かいたような「はらみ足（ラッパ足）」を形成しました。
S&P500は、高値がつかず、変形「はらみ足（ラッパ足）」のような形です。
いずれにしてもニューヨーク株式市場は、調整が必要なタイミングに突入したと
考えるべきです。
雇用統計、消費者物価などの開示が控えていますが、それよりなにより、個別企業の
決算が待たれるところです。
世界の株式市場をけん引した「エヌヴィデア」は、「金利が下がる」から「景気が好調」
という理由で株価が上伸したわけではありません。
次々と開示した業績が受注の増加で超好調だと数字を開示したからです。
アメリカのマグニフィセント7やそれ以外の伝統的な企業にしても、市場が待ち臨んで
いるのは、業績です。
続伸してきた株式市場の評価が、「行き過ぎた」ものなのか「妥当」なものなのか
「安すぎる」ものなのか、その評価をするための「材料」が必要だからです。
値幅なのか日柄なのか両方なのか、いずれにしても調整入りだと想定します。
■日本市場は、海外勢も調整入りで、反落しています。
チャートの節で見ると、三月の調整局面の節には到達した感があります。
その下の節は38000円どころです。
三月の調整は中途半端に終了しています。
もう少し下328200円から38000円どころでの値幅調整と日柄調整が必要ではないでしょうか。
本日決算を開示した「オンワードホールデイングス（8016）」が、決算を開示した後
急伸しています。
業績の好成績とともに、「配当」の増配、「株主優待」の見直しなどを同時に開示したこと
が市場の評価を受けたと考えます。
株式の価値は投資家が決めるという事を改めて考えさせるものです。
投資家のターゲットをどこに絞るか、自身の事業との関連をどう考えるか、それが重要
であることを再認識しました。