「昨日のニューヨーク市場は、エヌヴィデアが続伸したナスダック
以外は、反落しています。
消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びを示したことで
早期の利下げ期待が喪失したことが原因です。
日本市場は、以前として小動きです。」
■アメリカのCPIは、市場予想の0.1%上昇想定を上回る0.3%の上昇
でした。
一律関税は10%ですから、消費者には大きな影響はありません。
日本の消費税で大きな影響がないのと同じことです。
しかし、これから追加関税が施行されます。
消費者であれば、日々の消費以外のモノは、先行して、買いに入る
のは、当然の行為です。
また、小売店側も、積み増した在庫の処理を急いだのかもしれません。
関税の影響は、ある意味一過性です。
モノの価格は一斉に上昇しますが、それ以上に加速することはありません。
消費者が対応できないからです。
影響が大きいのは、アメリカで生産していないモノ、今後も生産が
期待できないモノです。
家電製品や、玩具、スマホなどはアメリカでは生産していません。
生産を始めるとしても、アメリカの高い人件費では、採算が合うかどうか
微妙です。
アメリカの消費者に間に合うように、生産国がコスト削減の努力を
行うとしても限定的です。
起りうることは、アメリカの内需を中心とする景気停滞です。
あるいは、関税を無視したような消費の拡大です。
いずれかしか起こりえないと考えています。
■日本市場は、石破総理の決断次第です。
しかし、市場は、楽観姿勢を維持しているようです。