市場の目「アメリカ離れ」(2025.04.22)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに大幅安。トランプ大統領
のSNSでの投稿が、またしても、市場の失望を招いたものです。

日本市場は、「アメリカ離れ」が進行しています。
投機筋も日本株売りには躊躇しているようです。」

■「6月までにFRBが金利を下げなければ、アメリカの景気低下はFRB
の責任だと考える」というトランプ大統領の投稿は、FRBの独立を阻害
するモノであり、何より、自らの政策の失敗の責任を他社に押し付ける
トランプ流のロジックです。

市場は、辟易しています。

株式市場は下落し、債券市場も金利を上昇させています。

この「不規則発言」の連発こそがアメリカの金融市場を不安定にして
います。

世界の投資資金の「アメリカ離れ」は加速します。

「ドル安」「債券安」「株安」の連鎖が止まりません。

■アメリカを離れた投資資金が向かう先は、EUと日本以外にありません。
中国では、アメリカ同様「理不尽」な政権が、投資資金の保全に不安を与えている
からです。

日本市場は、多少の波乱はありますが、明確に堅調さが続くと考えています。

今週から決算が始まります。
また同時に決算説明会などで、中期目標を開示する会社が増えると想定しています。

東証のプライム上場基準の締め切りが迫る中、対応を迫られている会社が
多くあるからです。

「アメリカ離れ」は「トランプ離れ」ともつながります。

もう少しで「アメリカの黄金時代」ではなく「日本の黄金時代」が到来する
かもしれません。