「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに下落。とりわけダウ平均は
大幅な下落となりました。
新規失業保険申請件数が予想を大きく上回り、景気にたいする懸念が
再燃したこと、しかし、製造業景況感指数が予想を大きく上回る数字
であり、いささか市場は混乱しています。
日本市場は、材料無し。
アメリカに連動して安く始まりましたが、引けは40000円の大台を回復
して終了しました。」
■共和党大会での「トランプ」候補の演説は想定の範囲内の抑えた
内容だったと考えます。
注目は8月に控える民主党の党大会です。バイデン大統領の退陣はほぼ
確実なものとなっています。
民主党が議会選挙までなし崩し的な敗戦を招かないためにも大統領候補
の選定には留意が必要となります。
いずれにしても、バイデン大統領退陣の報道で、「トランプラリー」
は終了したと考えています。
ニューヨーク市場では金曜日がSQです。
日本とは比較にならないほどの膨大なオプションの決済と再設定が
行われます。
とりわけ、個別株オプションが集中しているエヌヴィデアなどの大型
ハイテク株の波乱の原因はSQにあります。
金曜日のSQ通過でニューヨーク市場は「決算」シーズンが到来します。
アメリカの企業の大半が半期決算を迎えるこの決算は極めて重要です。
半導体関連銘柄の巻き返しに注目です。
■日本市場は、アメリカ市場の動き以外に大きな材料がありません。
そのため、ニューヨークに連動した後は、模様眺めになり、その後
自社株買いなどの発動により、水準を持ち直しました。
日本でも来週は「決算」シーズンの到来です。
しかし、日本企業の多くは第一四半期決算です。
アメリカの半期決算と比較して「重み」が少し違います。
日本企業の慎重な姿勢から考えると、第一四半期で、大きな数字の変更は
あまり考えられないからです。
むしろ、業績の上振れを期待して株価を買い進められた銘柄の中には、
第一四半期決算の数字によっては売られる銘柄も出てくると考えています。