市場の目「イベント終了」(2024.07.12)

「昨日のニューヨーク市場は、三指数まちまちの動き。ダウ平均は上昇、
ナスダックとS&P500は小幅下落しました。

CPIの開示により、「金利低下」がいよいよ現実のものとなり、材料出尽くし
のナスダックとS%P500、というところでしょうか。

日本市場はSQ算出日のイベントが通過し、大幅に下落しました。」

■CPIの数字は市場想定を超える下落幅でした。いよいよFRBは、インフレ
から「雇用の確保」にバイアスを移すタイミングとなりました。

昨年来、「景気の堅調」「金利低下」を材料として、株式市場は上昇して
来ましたが、ついに、「金利低下」の材料が実現することになりそうです。

ダウ平均はシンプルに好感し、ナスダックとS&P500ha材料出尽くし感が
有るのかもしれません。

来週は、決算開示が始まります。
アメリカでは半期決算となります。「堅調な景気」が試されます。
とりあえずは金融からです。

■昨日までの「短期SQ仕掛け」の動きが本日は寄り付きから解消されました。

昨晩の「暁の為替介入」による「円高」もやや市場の混乱を招いたかも
知れません。

日経平均で1000円近い下落はしかし値幅にすると2.38%に過ぎません。
また、指数が1000円下落したにもかかわらず、下落した銘柄は1000銘柄、
上昇した銘柄は500銘柄と、下落幅に比較して値上がり銘柄の多さに気が付きます。

日経平均の指数がけん引している「仕掛け相場」だという事がこの数字でもわかります。

アメリカ同様日本でも決算が来週のテーマになると考えています。

■現在2月決算会社の開示が続いています。
好調さを堅持している会社、不調な会社とまちまちですが、「円安」の対応を
円滑に進めた会社は総じて順調です。

衣料品は順調、外食はまちまち、というところです。

7月後半からは、3月決算会社の決算も始まります。
株価水準にもよりますが、期待先行で上昇しすぎている銘柄には注意が必要です。

「逆指値は身を助ける」です。
活用してください。