「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに上昇。とりわけナスダックは
大幅に上昇しています。
パウエル議長の、FOMCコメント以上の「ハト派発言」が後押ししたようです。
日本市場は、イベント通過による海外勢の「やれやれウリ」です。」
■パウエル議長の「ハト派発言」は、市場を勇気づけたと考えています。
また、マグニフィセント7各社も順調な決算を開示しており、アメリカ経済
のけん引役の好調さは市場に安心感を与えました。
経済が堅調で、金利も下がるという事であれば、無理をして、「ドル・円」
の相場で過度な「投機」を行う必要もありません。
そのため、過剰すぎた「ドル買い」ポジションの整理の最終局面が到来した
と考えています。
「為替」で損をした分は「日本株」をドル建てで投資した利益で賄うという
具合です。
ドル建ての日経平均は、「円高」の影響もあり、「円」で見ているよりも
堅調に推移しています。
「利益確定売り」が出るのもやむなしです。
今週で、ようやくヘッジファンドの人たちも夏休みに入ることができると
考えています。
■日本市場では、売りが先行しています。
海外からの売りが背景ですが、その理由は上記の通りです。
日本市場では、主要企業の決算開示が続きます。
本日は正当に評価されていない銘柄も多くあります。来週以降の海外勢の
利益確定売り一巡後の戻りが期待です。
注目すべきは、開示される決算数字です。
上位法修正を行う企業が多く、市場想定を上回るか下回るかで株価が変動して
いますが、上方修正企業が増加することで、日本企業の平均EPSが、5月の
想定値より増加していると想定しています。
それはすなわち、日本株の水準がもう一段上昇する可能性を示すものです。
目先の乱高下に狼狽しないことです。
■暑い夏の日が続きます。
頭を冷やして、ゆっくりやりましょう。