市場の目「ウクライナ停戦」(2025.03.12)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに続落。アメリカからの
資金逃避は続いています。
この資金逃避は、静かに行われますので、時には「行きつ戻りつ」
することを想定しています。

日本市場は、欧州の資金逃避が一巡した可能性があります。」

■孤立が進むアメリカです。
しかしその孤立化は、周りがしたものではなく、自身が行っている
に過ぎません。
急速にトランプ大統領に対する世界の信頼感は薄らいでいます。

世界中の識者でロシアがこのまま戦争をやめると考えている人は
いません。プーチンの野望は、旧ソ連の勢力圏の回復です。
ウクライナの停戦はアメリカの顔を潰さないために一旦は成立しますが
継続性はありません。

アメリカ一局手中で、流入した資金量は、まだこんなものでは
ありません。
トランプ大統領が「恫喝外交」を継続する限り、投資資金は、アメリカから
離れていきます。
かくして、欧州と日本に投資資金が拡散していくと想定しています。

■対トランプ政策の最良の方法は、「静観」です。
トランプ大統領の関税政策は、アメリカ国民を傷つけるだけで、日本
をはじめ、特異的な高品質製品を提供している国にとっては、大きな影響
はありません。

遠からず、根拠の曖昧なアメリカの大統領府の発言は、「無視」されることも
出てくるのではないでしょうか。

日本市場は次第に「アメリカ離れ」が進みます。

日本は「日米同盟」と同時に「欧州」とも同盟を組んでいます。
トランプ政権の無責任な対応に対抗するためには、多国間で強調することが
有効です。

動き始めている個別銘柄をよく探すことだと考えています。