「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまち。ダウはマイナスで4日続落。
ナスダックとS&Pは上昇でした。
世界的な景気減速の流れとウクライナ情勢の悪化が株式市場に大きな影を
落としていると思います。
日本市場も方向感が見えない展開です。」
■プーチン大統領の「核の使用」に関する緩和コメントは、「核戦争の
蓋然性」を高めるものです。
日本は「遠くの戦争」で、実感がわかないところですが、欧州にとっては
喫緊の課題です。
プーチン大統領にしても、「振り上げたこぶし」の降ろしどころがなく、
今後の展開に困窮しているところだと思います。
困窮してなければ北朝鮮から兵隊を頼むなどという、ロシアのプライドを
失うような行為は行うわけがないのです。
さて、トランプ氏の登場のタイミングとしては、絶妙になりつつあります。
要は「取引条件」です。
アメリカの市場は、債券金利の高止まりもあり、なんとも動きづらいところです。
「生成AI」の未来にかけて景気けん引の原動力になって欲しいという期待で
決算開示を待ち望んでいます。
個人投資家はエヌヴィデアの個別株オプションに集まり、膨大なポジションが
形成されています。
今晩の決算開示とガイダンスが失望を招くと、この膨大なオプションの解消の
動きで株価は暴落するかもしれません。
そうでなければ、再び堅調に推移します。
■日本市場は材料がありません。
期待はやはり今晩のエヌヴィデアです。
個別では、「ソニー」と『角川」の子会社化のような案件に物色が集まりますが、
全体への波及はありません。
海外投資家が本格的に回帰しておらず、そのため、出来高も膨らみません。
しばらく様子見です。