市場の目「クライマックス」(2024.07.25)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに大幅下落。
ハイテク株の下落が背景にありますが、決算を前にして、現役懸念で
売られたのかもしれません。
アルファベットは場中に5%下落しましたが、予想を上回る業績で時間外
で上昇しています。
日本市場は「円キャリートレード」の巻き戻しです。」

■アメリカ市場は決算開示前の疑心暗鬼相場。
高値圏での決算は、波乱が起きやすく、トレンドが見えると短期筋は
一方向にぶれやすいと考えます。

現状は、FOMCを前にして、方向性が見えず「混乱」している状況では
無いかと想定しています。

■先週から始まった「円キャリートレード」の解消は、本日が頂点に
到達した可能性があります。
本日の売買代金は5兆円を超える大商いでした。

昨日もコメントしましたように、「円売り・ドル買い・ドルでの日本株買い」
のポジションが一斉に解消されたのだと考えます。

「日本株買い」のポジションは「日経平均」が中心であると想定されます。
そのため、日経平均の寄与度の高い半導体関連の値がさ株が大きく売られました。
日経平均の下落幅が拡大したのはそれが理由です。

また、ポジション解消売りですから、容赦がありません。
相場観に基づく売りではないため、換金できれば終了します。

昨日と比較しても急速な売買代金の増加は、解消の最終盤を想起させます。

■いかなる場合でも下落局面に付き合う事は厳禁です。

「もう」いいのではないか、などと考えてうかつに入るのはやめましょう。

昨日はほぼ全業種マイナスでしたが、本日はプラスの業種が増えてきました。

来週のFOMC、日本銀行政策決定会合のイベント通過が相場のあく抜けに
なると考えています。