市場の目「サマーラリー」(2024.07.05)

「昨日のニューヨーク市場は休場です。
日本市場は、昨日の史上最高値更新の勢いが残っています。
海外からの投資家の買いは、本日は、減少していますが、アジアや
欧州の投資家からの買いが、依然として続いている模様です。」

■日本市場は前場急伸した後急落、後場から戻すという展開です。
史上最高値を維持したままのこの動きは、この水準でのしこり感が無く
比較的軽い動きでした。

とはいえ、本日は週末、何があってもいいように、利益確定の売りが
出るのもやむを得ないところです。

本日は、ホンダ(7267)が売出しの開示により、売り込まれました。
しかし、絶望的な「売り気配」での下落ではなく、比較的緩やかな
下落です。
2598万株程度の売り出しは、ホンダの時価総額、流通量、流通株時価総額
、自己株消却などを考慮すると、かえって、流通株の増加により、海外投資家
の買いを誘引するのではないかと考えています。

まして、配当利回りは3.8%以上と高利回りです。

そろそろ、日本の投資家も、「売出し」「公募増資」は、「売り」という
「脊髄反射的」な対応はよく考えたほうがいいと思います。

「逆指値注文」で、引っかかった人は、絶好の再投資タイミングだと考えて
います。

■TOPIXも史上最高値更新です。
日経平均と同様に史上最高値を更新してくるという事は、物色対象が、拡大し
市場全体の底上げが進んでいるという事だと考えています。

また、昨日もコメントしましたが、今回の上昇は今年の年初の動きと類似して
います。
つまり、日本の経済回復を評価する動きだと考えています。
年初の上げは、指数がけん引して、指数寄与率の高い「半導体関連銘柄」が
買い上げられました。
今回の上げは、先物がけん引していることは変わりませんが、PERの高すぎる
「半導体関連銘柄」ではなく、現物相場を上げるための銘柄が変化していると
思います。

とりあえず、「トランプデイール」と言われるように「防衛関連」と「銀行」
がけん引しましたが、幅広い業種に買いが拡散していると考えます。

■こういう時期は、個別銘柄の動きで、しっかり投資成果を出すべき時です。

チャートの動きを確認して、「逆指値注文」を活用しましょう。

7月末から8月の第一四半期決算の順調さを期待しての上昇相場がはじまると
考えています。

「夏枯れ」ではなく「サマーラリー」の方の「目」が出たようです。