市場の目「トランプの「薬」」(2025.04.07)

「先週末のニューヨーク市場は三指数ともに大幅な下落。
トランプ大統領は、「(国)を治療するには「薬」を使うことも必要だ」
とコメントし、市場の下落には「我慢しろ」とだけ答えています。

日本市場はニューヨークの下げに比して、堅調です。」

■市場は常に未来を予見しています。
市場を軽視する為政者は必ず市場にしっぺ返しを食らいます。
トランプ大統領のいう「薬」が「毒薬」でないことを祈ります。

何度もコメントしていますが、「関税率」が売り上げや利益の減少と
同率になるとは限りません。
つまり、「関税率」ほどにアメリカに対する輸出国がダメージを
食らわない可能性が高いのです。

アメリカは「モノを作らない国」です。
アメリカは「モノ」ではなく「コト」を生み出す国に転換しているのです。
歴史のながれを逆流させる、トランプ政権の政策が期のしない可能性が
高いのです。

「トランプ教」とでもいうように信者である支持者がまだ多く存在する
ようですが、やがて急速に減少すると考えています。
トランプ大統領同様支持者の多くも短期的な利益追求目的の人が多いと
想定され、すぐに効果が出ない、あるいは永遠に効果が出ないトランプ政策
を何時までも維持するとは考えられないからです。

■石破総理は「報復関税」をかけないと宣言しています。
正しい選択です。
アメリカの輸出品は、アメリカ以外の国から代替できる品物ばかりです。
対して日本からの輸出品は、代替が効かないものが過半です。
「報復関税」をかける意味がないのです。

アメリカに対する対応は、ショッピングモールで駄々をこねる子供と同じ
ようにすればいいと考えています。
「ほしいもの」を聞いて、交渉して、何か提供してやる。
それに尽きるのです。

アメリカの現在の政治的な主張や哲学は、「小児レベル」だからです。