「昨日のニューヨーク市場は三指数ともにまちまちの動きですがいずれも
小動きです。
大統領選挙を前にして、様々な憶測が流れる中動きづらいというのが本音
です。
日本市場は「解散総選挙」以降、連続の陰線です。」
■アメリカ市場では投資資金が膨大にあります。そのため、ヘッジファンド
が特異的な動きをしようとすると、すぐに反対側の投資が出て、ヘッジファンド
の運用成果は減衰されることが多くあります。
しかし、市場を日本に変えると、競合相手が少なく、利益を上げるチャンスが
多くなります。
現状に日本がまさにそういう状況です。
■今の日本市場には中長期の投資家がいません。存在はしているのですが
様子眺めです。
個人投資家もそもそも主体的な動きをしたことがありません。
常に受け身の姿勢です。
その中で、ヘッジファンドは軽やかに動いています。
シナリオはシンプルです。
「円安」→「金利引き上げ」→景気後退→株安
です。
その仕掛けだけで「円安・ドル高」が進み、株価は11日連続陰線です。
さぞかし、儲かったことだと思います。
■さて、株価の価値感はへっつじファンドのシナリオ通りにはいきません。
選挙期間中で政治が空白となるタイミングをとらえての仕掛けです。
「金利引き上げ」というファンドが「仕掛けた罠」にみすみす嵌まる日本銀行
でもないと思いますが・・・
企業の決算は今週から始まりますが、この数字が、株価水準と整合性があっているか
どうかが選挙明けから始まります。
半期の数字が好調であり、通期想定の見直しが進んでくると、株価水準は
変化せざるを得ません。
■選挙が終了するまではヘッジファンドに蹂躙されそうですが、相場水準がここまで
下がると選挙後の見直しが進むと期待もされます。
今週は我慢する以外ないと考えています。