市場の目「ベッセント」(2025.08.14)

「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに上昇。
ベッセント財務長官の「金利引き下げ」に関するコメントを好感
したことが背景です。

日本市場もベッセント財務長官の日本銀行に対するコメントに
より、円高になり、株式市場も下落しています。」

■アメリカは、やや無邪気です。
金利低下が景気を下支えするという期待感だけが、相場水準を
押し上げています。

想定通り、関税の影響も市場では織り込まれています。
一律関税の影響も消費市場では吸収されたかのようです。

ベッセント財務長官の金利引き下げコメントは、市場の追い風には
なりましたが、継続するか否かは疑問です。

メガハイテク以外の業種には、次第に関税のコスト増がのしかかる
からです。
どこまで、ハイテク企業の、データセンター投資が継続できるかが
注目です。

■日本市場は、先週から流入していた海外投資家の買いが一巡した
と想定しています。
何が何でも株を仕込むという、買いが失われると、日経平均は、高値を
維持することができません。

ベッセント財務長官の日銀金利引き上げ発言よりも、本当は、海外投資家
の買いの消失が日本市場の下落の背景だと考えます。

明日は週末です。
上値を追う動きになるとは想定できません。

くれぐれも逆指値を活用してください。