「昨日のニューヨーク市場はダウ平均は小幅下落、ナスダックと
S&Pは反転上昇しました。
日経平均は昨日想定したうちの強い方が出ました。」
■昨日公表されたアメリカのCPIは市場予想通りでした。
来週に控えているFOMCで市場の期待通りに金利が継続的に引き下がる事
の蓋然性が再び高まり、金利感応度が高いナスダックとS&Pが、好反応
を示したという事です。
アメリカの市場は「オプション大国」です。個別株を含めて膨大な金額
が投資されています。
その「SQ」が来週金曜日に控えています。
年内最後かもしれない投機の機会が到来します。
アメリカの冬期休暇は其のあとです。
■日本市場は明日の「メジャーSQ」を控えて短期筋の仕掛けがさく裂した感
があります。
力不足であれば、39000円まで押し戻されるとも想定しましたが、仕掛ける力
は強く、また昨日のニューヨークでハイテク株が戻したことも追い風になりました。
終値は39849円。40000円に何度か届きましたが、利益確定売りと、先物の
売り仕掛けにも邪魔をされたと思います。
明日以降もこの水準が維持できるかどうかは微妙です。
日本市場のこの強さは、もともとのファンダメンタルズの強さの背景がある
からです。
ファンダメンタルズに比較して割安な株価水準が、ボックス圏で動いているという
事ではないでしょうか。
本格的に動き出すのは、日本の企業サイドが、より効率的な資本の運用、投資
等の姿勢をみせることで切り開かれます。
既にその動きは始まっていると考えています。