市場の目「不思議(?)な上げ」(2024.06.18)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。ナスダックは連日史上最高値
を更新しています。

欧州市場が不安定であり、欧州のポジション縮小の動きが日本市場での手仕舞い
アメリカ市場への資金集中につながっている可能性があります。

日本市場は自律反発。薄商いで下がり、薄商いで戻る、というところです。」

■アメリカでは債券金利が下げ止まりました。
本来金利の下落がとまれば株式市場にはマイナスのはずですが、昨日は逆の
動きとなっています。

生成AI関連産業の拡大速度が想定以上に加速している、という事でしょうか。
それにより、関連上場銘柄の業績向上も加速するという事だと考えます。
「業績の堅調」「金利低下」がアメリカの株式市場を支える二大材料です。

とりわけ、「業績の急拡大」は、益回りを押し上げ、債券金利との逆ザヤ
を縮小させます。
これもアメリカ経済が世界で一人勝ちになっているということの証左かも
知れません。

今週19日はアメリカは休場です。

今晩の市場は休日を前にして、利益確定が先行するのではないか、そう考えて
います。

■日本市場は、本日から「株主総会」シーズンに突入です。
注目の「トヨタ」の総会が長時間にわたり、株式市場をやきもきさせました。
しかし、無事、会社側の議案が通過した模様です。

自社株買いをはじめ、資本政策に関連することも開示が出てきそうです。

総会を予定している会社は総会当日の株価には神経質になります。
株価の下方硬直性が強まると考えています。

アメリカが生成AI関連ビジネスが急拡大させています。
日本でも関連の「スマホ」「パソコン」などの新製品が続々と発売を開始して
います。

AIを実装したこれらの情報機器が市場に普及してくると「データセンター」をなど
設備投資が活発になりそうです。

各企業の今期想定業績も上振れしそうな勢いではあります。

弱気になるのはあまり得策ではないのではないか、そう考えます。