「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均が大幅上昇、ナスダックとS&P
は反落しました。
新規失業保険申請件数が、市場予想より拡大したことで、「金利低下」
への期待感が増し、景気敏感銘柄が多いダウ平均は上がり、「景気後退」
で、新興企業の景況感が厳しいのではないか、という事でS&Pとナスダックが
下落した、という事ですが、何ともおかしなことです。
日本市場は相変わらずの迷走状態です。」
■今晩はアメリカでは「トリプルウィッチング(メジャーSQのようなものです)」
があります。
何百種類何千種類ともいわれる個別株オプションや先物などの決済と再構築
が行われます。
これまで上昇してきた、ハイテクジャイアント、とりわけ「エヌヴィデア」株
等はオプションの金額が膨大になっており、決済前に株価が変動するのは
当然のことです。
今晩の「トリプルウィッチング」に続いて、来週は大統領候補による「テレビ対談」
が27日に開催されます。
形勢不利だったケネデイ候補がニクソン候補を逆転したことで,恒例化した
「テレビ対談」ですが、今回も注目です。
最近の活動で、身体的劣化が際立つバイデン氏に対して、司法的に犯罪者
であるトランプ氏の対立は、見ものではあります。
シリコンバレーのベンチャーキャピタリストたちは「トランプ支持」を固めて
います。
バイデンよりトランプの方が、規制が緩んで仕事がしやすいからです。
その傾向が強まっているため、アメリカの市場では、シリコンバレーに縁が深い
ハイテク株の上昇が先行して起こっています。
「テレビ対談」がトランプ不利になった場合「シリコンバレー」関連の「ハイテク」
銘柄の反落も想定されます。
その意味でも27日(現地夜)の対談は意味があるのです。
■日本市場は、そんなアメリカの動きとは無縁です。
方向感がなく、模様眺めに推移しています。
本日の小幅な下げは、久々に登場したSBGの孫社長の「増配や自己株買いは、SBGが使命
としている「超AI]の実現に比較して小さなことだ」という発言で、3%ほど下げたSBG
のおかげです。
SBGの下げ分が本日の日経平均の下げ寄与度100%です。
孫社長のコメントは「正論」です。
企業経営者として、事業を拡大して、未来にさらなる大成功を実現するためには、まさに
孫社長の言う通りです。
「自社株買い」は、成長に値する事業が無い、資金の使い道がそれ以外にない、という時に
行うべきものであり、株主として、どちらがいいかを選択させるものです。
「今日1000円をもらうのがいいか、数年後に10万円をもらうのがいいのか」という選択です。
残念ながら現在のSBGの株主は「今日の1000円」を選択する株主が多かった、という事です。
しかし、「数年後の10万円」を期待する投資家も多く存在します。
どちらが投資の成功者であるかいずれ判明します。
■来週は日本では株主総会のピークです。
また「大統領候補のテレビ対談」が行われます。
注目の週ではあります。