市場の目「交渉」(2025.04.08)

「昨日のニューヨーク市場は、三指数とも乱高下の動き。引けは
ダウ平均とS&P500は下落、ナスダックは小幅に上昇しています。
ダウ平均は史上最大の乱高下幅を記録しています。

日本市場は、ともかく反転しました。」

■関税の発効を前に、アメリカでは様々な思惑が出ています。
90日間の発行停止などのフェイクニュースで、株式市場は、混乱
しました。

「自由貿易の旗手」であるアメリカが突然,旗手であることをやめ
保護貿易主義に転換したのですからアメリカ人以外の人々でも
「フェイク」であってほしいと願うのは無理のないところです。

石破総理との電話会談で、とりあえず、日本は「優先交渉国」として
処遇されました。
ベッセント財務長官との交渉が始まりますが、日本が望むような
結果が出てくることはあまり期待しないほうがいいと考えます。

先物とオプションでリスクを回避するというのがアメリカの市場の
常識です。
先物やオプションで、ヘッジをするときには、極端な動きをする事
があります。
極端な動きは、反発が起きます。
アメリカの市場の動きはまさにこの動きだと考えています。

関税の発動は、半日です。

「理想売りから現実売り」に変わることを考えています。

■日本市場は、日本企業全体の収益のかさ上げから、これ以上「売り込む」
事がやりにくくなっています。

しかし、上値は限定的です。

不確定要素が多すぎるからです。

逆指値の厳守、宵越しの株は持たない、などの対応をしてください。