市場の目「内需の反攻」(2024.06.25)

「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均が上昇、ナスダックとS&P500
は下落という状況でした。

「エヌヴィデア」が採用されているか否かがこの違いになっていると思います。

日本市場は、内需株への見直しが進行しています。」

■日本市場ではは株主総会が順調に消化されています。
配当金の支払いが着々と行われており、5兆円を超える配当金が支払われれいます。

当然、配当金の再投資も始まっています。
今週は『インサイダー規制」があり、「自社株買い」が行われない時期でもあります。
自社株買いが無い時期ですが、それを上回る再投資の勢いが強いという事かも
知れません。

「アジア市場」から「日本市場」への資金移動も増加していると想定されます。

「内需」の減退が日本市場の上値が重い原因の一つでしたが、「内需」の落ち込みが
想定以上に少なくむしろ堅調である数字が出始めていることも上値を切り上げてきた
背景だと考えています。

来月からの「新札」公布に伴う「タンス預金」の流出などから「消費」の拡大
が期待されるのだと考えます。

■「エヌヴィデア」株の下落が高値から12%になりました。
同社は、オプション取引の金額が、ずぬけて多い銘柄です。
年間を通じた「ボラテイリテイ」は55程度とみられています。
つまり年間55%変動する可能性がある銘柄であるという事です。
それほどの変動の可能性のある銘柄の12%程度の下落は、「大騒ぎ」するほどの事
ではないと考えています。

むしろ、「エヌヴィデア」の半導体を使って「サーバー」を作成している会社、
システムの再構築をしている会社などへの需要の拡大が期待されます。

「生成AI」は「半導体」だけで完結するものではなく、システムに連結されて
始めて機能するものです。

「生成AI」の登場は社会の仕組みをさらに進化させます。

「半導体関連」銘柄だけでなく社会実装において関連する銘柄に物色が急拡大して
来ると想定しています。