市場の目「円高・株安・仕掛け」(2024.09.06)

「昨日のニューヨーク市場はまちまちの動き。ダウとS&Pはさがり、
ナスダックは小幅上昇しました。今晩予定されている「雇用統計」の数字
で、FOMCの金利引き下げの幅が決まると想定されており、結果待ちで、出来高
の薄い中、模様眺めでした。

日本も同様の動きです。」

■アメリカの雇用に関する開示数字はまちまちです。雇用者数が減少していますが
新規失業保険申請件数は減少しています。

アメリカ市場では、7月のFOMCまでは「何時金利が下がるのか」が課題でしたが
現在は「どの程度金利が下がるのか」がテーマです。

金利がどの程度下がるかによって、「株式の益回り」の目途、PERの高さなどが
判断されます。株式市場でポートフォリオ修正の動きが出ます。
現状は、取り合えず、ポートフォリオから外される予定の「ハイテク株」が
先に売られている状況です。

金利の下げ幅、その速度感によって、「買戻し」か、新しい銘柄の「買い増し」
になるのかが決まります。

アメリカは基本、今晩待ちです。

■日本市場では、来週のメジャーSQへ向けて仕掛けが旺盛です。
とりわけ模様眺め気分が強く出来高が少ないために、仕掛けがやりやすくなって
います。

8月初旬に仕掛けて、しくじりましたが、SQが近づくにつれて、もう一度、仕掛け
ていると考えます。
いずれにしても「SQ」までです。

「円買い」「日本株ウリ」のシンプルな仕掛けは、市場の出来高が少ない時に
有効に機能します。

相場は、言い換えると「お金」は、方向性が見える方向に動きます。
少しでも「利ザヤ」が稼げる方向に動くのです。
株価が上がらないと見れば、売りに回るという極めて単純な動きです。

本日は週末で、自社株買いなどの「売り」に対抗する動きも出ませんでした。

まずは、様子見です。