「昨日のニューヨーク市場はダウ平均は小幅下落、S&Pとナスダック
は小幅上昇でした。
債券金利の上昇一服が安心感を呼んだのだと考えます。
20日のエヌヴィデアの決算を前にして動きづらいところです。
日本市場は、値上がり銘柄数こそ多いのですが出来高は膨らんでいません」
■エヌヴィデアに関しては決算開示前にアメリカでは10%以上値上がりする
オプション取引が盛んなようです。
相場の硬直感が強い中、極端な取引が出てくると、いささか、先行きに関して
懸念されるところです。
トランプ新政権の顔ぶれが決まるごとに、市場では過剰反応といえるような
動きが出ます。
しかし、留意しておくべきは、トランプ氏には、閣僚の首を挿げ替えることに
何のためらいもないという事です。
新閣僚がトランプ氏の許容範囲を超えるようなミスをしたとき、それは、有権者
に対する不人気、経済的損失、反トランプ的な行動をしたときには躊躇なく
首を切られるという事です。
トランプ氏の国内政治のテーマは、「国民的人気の維持」です。
支持母体を棄損するか否かが「FIRE」の基準となります。
■日本市場は、国会が始まる前の中途半端なタイミングです。
APECやCOPなどの国際会議に政府首脳が参加していますが、最大の国
であるアメリカの時期大統領が不在では十分な外交が出来るわけはありません。
株式市場では、幕間つなぎに様々な動きの軽い銘柄が物色されています。
しかし、重要なことは静かに機関投資家は仕込みを始めているという事です。
PBR1倍割れ銘柄、など株価の下落がとまり、横ばいから少しづつ上昇に転じて
いる銘柄に注目です。