市場の目「半導体売り景気敏感買い」(2024.07.17)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに大幅続伸。とりわけダウ平均は
一年半ぶりの大幅な上げでした。

トランプ氏の大統領選勝利を予想した買いが前倒しで「トランプラリー」
を起こしているのだと考えます。

日本市場は、アメリカに追随していますが、アメリカと同様とはいきません。」

■前倒しで進んでいる「トランプラリー」は、「ハイテク」売り「景気敏感株」
買いというのが大きな流れです。

「規制」を緩和して、「弱肉強食」を標榜するトランプ氏の政策は「シリコンバレー」
や「ウォール街」には大好物です。

そのため、株式市場では、トランプ氏の勝利を促進するような「暗殺未遂事件」で、
「喜び」が爆発した感もあります。

「喜びすぎです」

本日は中国に対する半導体輸出規制の強化が報道されました。

半導体関連銘柄はそのために、売り込まれています。

つい最近までの「生成AI」がもたらす「新しい社会」への期待が薄らいだかのようです。

■日本市場は、連動するに連動できません。

トランプ氏が標榜するであろう「防衛強化」で、「防衛関連」銘柄が続伸しています。
しかし、現実の受注や利益がすぐに家族度的に増加しているわけではありません。
何度も言いますが「防衛関連」は、3月までの「半導体関連銘柄」同様、決算数字が
重要です。

期待よりも少ない数字が出てくると、しばらく株価はもみ合います。
何度も言いますが「逆指値」をかけ続けることが重要です。

■世界的に「消費」の低迷が懸念されています。

「バーバリ」「ルイヴィトン」のような高級ブランドが今まで消費をけん引していました
が、その消費も中国を中心に減少し始めています。

「半導体」売り「景気敏感株」買いと言いますが、「景気が回復」するというシナリオ
が果たして出てくるのか、その点を良く見極めることが大事だと考えています。