市場の目「反対売買」(2024.08.16)

「昨日のニューヨーク市場は、好調な経済指標の開示により、三指数ともに
上伸しました。
アメリカの経済と金利、の「ソフトランデイング」がいよいよ目前に見えて
きた感があります。

日本市場は、好調なGDPの数字が、海外投資家の見直し買いを呼び込んでいると
想定しています。」

■アメリカは順調な市場の推移です。
夏休みを取得している多くのファンドマネジャーや個人投資家もゆったりとした
休暇を送っているのではないか、そう考えます。

日本市場は、未だに「投機筋」の動きであった8月5日までの下げについて拘泥
しているコメンテーターが多くいます。

しかし、単に、「投機の失敗」と考えたほうがいいのではないか、そう考えます。
簡単なことを難しく、複雑に考えるのは、利口に見えるかもしれませんが、投資と
して、賢明な手法とは思えません。

■GDPが順調にプラスになり、貿易収支も黒字化した。
GDP総額も安倍総理時代からの希望であった600兆円に到達した。

第一四半期の企業業績は順調で、上方修正する会社が続出している。
配当の増配会社も多く、自己株買いの枠も増加している。

株式分割も急増している。

企業収益が増益で、一株当たり利益も増加している、投資が行いやすいように
株式分割も進んでいる、そんな市場で、株式を売り向かう投資家は、如何なものでしょうか。

株式は、反対売買で決済が行われます。
先物であれば、オプション料などを支払う事で決済も行われます。

気分良く、売り崩した「先物」の付けはほどなく決済日が到来します。

「売り仕掛け」をした投資家は、早々に買戻しを進めるなどの対応をしなくてはいけません。

今週の株の戻りは、そんな動きではなかったでしょうか。