市場の目「外国人不在の閑散市場」(2024.09.02)

「本日のニューヨーク市場は「レーバーデー」の休日。そのため、受注していた
注文が完了すると、市場は閑散となりました。」

■日本市場は海外参加者が減少すると途端に市場が閑散になります。

本日はその典型的な日です。本日から、東京では「BOFAMERICA]が主催となる
日本株フェアが開催されています。
海外からの大手投資家が多く参加し、日本の有力経営者も参加します。
毎年開催されているこの「日本株フェア」ですが、事前の参加者が1200人とも
予定されており、フェアが終了した後の日本株への投資拡大に期待が集まります。

「インフレ」が世界的に収束してくると、株式投資に対する考え方が変化
してくることが想定されます。

「インフレ収束」→「金利低下」、「株式への期待収益率低下」が典型的です。

つまり、「インフレ」が昂進しているときには、「インフレ」率を凌駕できる成長性、
収益性を期待できる株式に投資が集中しがちです。
「グロース銘柄」が人気を集める所以です。
アメリカのハイテクジャイアンツに世界中から資金が集まった理由でもあります。

「インフレ」が終息して、金利が下落してくると、成長率よりも「高い配当」や
安定的な成長が注目を集めます。

株式投資の大きな転換が世界的に起きる可能性があります。

世界的に見て「割安」で「高配当利回り」「低PBR]の日本株は注目されてしかるべき
ではないでしょうか。

■閑散のなかで「セブン&アイ」の株価が上昇しています。
カナダの「ガソリンスタンド」を主体とするコンビニ会社からの買収提案が背景
です。
しかし、冷静に考えると、買収したいというカナダの会社の事業の方向性と
日本のセブン&アイとは方向性が違いすぎて、本気の提案なのかどうなのか
良く見極めたいところです。

日本的なきめの細かい「コンビニ流通」を目指している会社と、ガソリンスタンド
で急有する間に買い物をしてもらうというカナダの会社では、事業が上手くいくとは
想像もできません。

株価を煽る投機家は自由ですが、本質的なところでは如何なものでしょうか。

■株価がもたつくと、日本では「慎重な」「弱気」な評論家が増えます。

彼らはいつでも弱気です。

しかし、資本主義の本質を考えてみましょう。
事業を行う人たちは常に改善を模索し、事業収益の増加を目指します。
日本経済が順調に成長していく過程では、少しづつでも日本全体の収益は拡大して
行くはずです。
現実的にGDPは拡大に転じていますし、企業収益は過去最大を記録しています。

年末に向けて次第に株価は上昇すると考えています。