「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均は上昇、ナスダックと
S&Pは小幅下落でした。
FOMCは、想定通りの0.25%の金利引き下げでした。
日本市場は、続伸しています。
高値警戒で増加した売り方が、慌てて買戻しを行ったのが背景です。」
■FRBはFOMCで想定通りの金利引き下げ幅を提示しました。
注目すべきは、不透明だった、今年の金利引き下げに関して、年内
あと二回の金利引き下げを示しました。
また来年以降も中立金利3%割れの水準まで金利を引き下げる可能性を
示唆しています。
「材料出尽くし」で、売りたくても、まだ「材料」が出尽くしていない
状態です。
今後、インフレを助長しないような、景気の好転指標が出てくるところに
市場は期待していると考えています。
それにしても、債券市場は、やはり行き過ぎているのではないか、
そう考えます。
■日本市場は、FOMCでの「材料出尽くし」による相場の下落を想定して
売りに回っていた投機筋の買戻しが加速しました。
個人投資家の一部も、この動きに追随したかもしれません。
日経平均の「ベア投信」の残高が積みあがりましたが、同時に膨大な
含み損を抱えています。
買戻しが進むときは、日経平均に影響度の高い銘柄が買われます。
ハイテク、半導体関連が買われていますが、業績などのファンダメンタルズ
によるものではありません。
糖分、短期投機筋のオプション、先物に振り回される動きが続きそうです。