市場の目「小幅安」(2024.09.10)

「昨日のニューヨーク市場は3指数ともに上昇。半導体関連の戻りが
支えとなりました。
日本市場は、SQを控え、攻防戦です。」

■アメリカは特段の材料がなく、先週下落した分を戻した感があります。
アップルが新商品販売を開示しましたが、今後出てくる商品と比較して、
やや機能面での新しさが見当たらず、株価は今一つです。

その影響は、日本市場にも影響しました。

日本市場は、週末のSQを控えて、硬軟の仕掛けが続いています。
日経平均は、安値から高値まで大きな値幅で推移しました。
日経平均の引け値は小幅のマイナスで終了しましたが、300円安から300円高
までの値幅の大きさは、投機筋の動きの思惑があると想定しています。

■本日は大きな材料がありません。

値がさ半導体関連銘柄の動きも洗い物があります。

アメリカでも「エヌヴィデア」株の乱高下が際立ちます。しかし、同社の
業績との比較を考えると、同社のPERは現在30倍で落ち着いています。
半導体関連のリーダー会社で和える「エヌヴィデア」がPER30倍である事
を考えると、それ以上のPERで買われている日本の半導体関連銘柄は、「割高」
感が出てもおかしくはありません。

日本市場全体が「円高」により筋肉質化を求められている観があります。

中間期の配当権利付きを狙う動きとは別に、業績の回復、今後の成長性
を試される時期なのではないかと考えています。